カレンダーガール

それはハッカ、これはにっき

シーラカンスと僕

好きなバンドが好きなバンドを紹介していると胸があつくなります。時は違えど、あの人たちも昔あるときにはこの音にこころを震わせていて、そしていまこうして音を紡いでいると思うとそれだけで素晴らしいことだと思います。

 

私は一時期音楽を聞きまくっていたせいか、今でも好きなアーティストの話を少しでも見かけるととっ捕まえてあれやこれやと話したくなり、長々といきなり語り出す癖があります。まだまだ狭い世界しか知らないのに。相手にすれば迷惑極まりないでしょうし、早く直したいです。

私にとって感動するものが相手にとってもそうであるとは限らないのはわかっているのですが、なんだかこの感動を味わってみてほしいとか思ってしまうのです。私が衝撃を受けただけに。

 

サカナクションは、音楽とは爆発だ!と思っていた私に、それだけじゃなくて、いろいろな過程や苦悩を得て曲が出来ていることを教えてくれたアーティストです。一郎先生の授業という体のラジオ番組を毎回聞いていました。そこでは、こんなところまで教えていいの?っていうところまで放送していて、たくさんのことを知りました。そこまで教えても真似できないだろう、そういう自分たちへの自信もあるのだと思いますが、それ以上に音楽の素晴らしさを手の内を晒してでも伝えたい、という音楽への情熱を感じていました。

 

また、楽しい一面だけでなく大好きな音楽を生業とするアーティストの辛さも知りました。苦悩や葛藤を喋ったあとに流した新曲は震えるほどかっこよくて、ガラケーで録音しながら思わずため息をついていたことを今でも覚えてます。録音した音源に自分のため息が入ってしまって最悪でしたが...

 

サカナクションはどんどん大きくなっていてそれこそうねりを起こしていると思います。彼らのように誠実なバンドがメインストリームに突っ込んでいって、それでも姿勢を崩さずに進化しているのを見ていると日本の音楽業界にも一縷の希望がもてます。(お前は何様だ、という目線ですが...)

 

シーラカンスのように変わらずどっしりしながら上にのぼっていくバンドだと思います。遠くないうちにライブに参戦して私もうねりに身を任せたいところです。