カレンダーガール

それはハッカ、これはにっき

Idaho/アイダホ

  帰省も終わり今は下宿先である。いろんな人と久しぶりに会えた有意義な帰省だった。

 

  髪も切りに行った。地元で小さい時から切ってもらっていた方が、春に独立して美容院を開いており、夏ぶりにその方に切ってもらった。

  90歳の祖父の見舞いにも行った。ダジャレも飛ばすし元気そうで一安心。しかし、そこでちょっと漫画のような間抜けなエピソードが。

 

  1日にお見舞いに行き、「これつまらないものだけど...」と手土産を渡そうと紙袋の中を覗くと...。ない。入れたはずの抹茶わらび餅がない。紙袋の中にビニール袋があるだけ。「ごめん、家に忘れたみたい...」私が祖父に会いたいと言い、連れて来てもらったのに手土産を忘れてしまった。ちょっとあんたそれはないわよ、どういうこと?!と笑いながらも険悪ムードになっていく母。呆れて何も言わない父。祖父が「〇〇(私)は明日もワシに会おうと思うて忘れて来たんじゃ。そんな言うてやるなや。」と取り持ってくれたおかげでその場はおさまった。というわけで、その翌日も祖父に会いに行った。その日は役場の方が来る予定だったのだが、平日で立ち会える者がおらず困っていたそうなので、私がお見舞いも兼ねて立ち会うことになり結果オーライ(?)となった。おじいちゃん子の私も祖父に二度も会えて満足。

 

  加えて生後1ヶ月の赤ちゃんがかわいすぎた。フラッシュと音を消してたくさん写真を撮った。お風呂に入るときのセクシーショットも撮ってしまった。門外不出である。祖父が退院すると、0歳と90歳が数ヶ月同じ屋根の下で過ごすことになるそうである。感慨深い。

 

  他にもいろんなところへ行きいろんな人と会った。

 

 

  翻って今日は引きこもっていた。帰省の時はかなりはしゃいで食べてあちこち行っていたし、それなりに疲れていたようである。外に出る気も起きなかった。

  何をしていたかというとのんびりとストレッチをし、好きな歌詞を延々写経していた。実家に戻ったときに、好きな歌詞を書き留めていた歌詞ノートを発掘し、久しぶりにやってみたくなったのだ。確か、ロッキンオンジャパンのライターを見習ってはじめた気がする。

 

  実際書いてみるとまず、自分の字の汚さに嫌気がさした。が、そのうちそれにも慣れて詞の良さを実感する。何となく聞き流していたところも浮き彫りになり、全体像が見える。音にもあってメロディーもいいのは勿論のこと、単体で抜き出しても味わい深い詞は素晴らしい。

 

 

  その一つを有名であるものからあげると、「雨は止んだよ  傘を閉じる手が鈍く悴んで」というのがある。雨が止むと、たいてい虹がかかっていたりそれを"君"に伝えたくなったり、というところだが、この詞にはそんな幸福感はない。ふと見上げて虹を見つけたりしない。雨で冷たくなった傘を自分で閉じるのだ。

 

 

 

  側からみるとそれ楽しい?と聞かれるだろうがとても楽しい。あと、逆立ちの練習もした。三点倒立の段階できつい。バランス感覚は悪くないほうだと思うのだがどうしても出来ない。誰かアドバイスを下さい。

 

  明日が最後の休みである。今日は夜更かしでもして休みを満喫するか、と思っているが既に少し眠い。みずがめ座の流星群が見えるらしいのでなんとか起きていたいところだ。

 

 

"小指の先で君の影が脈打ったり  閉じた瞼の裏で闇が這いつくばったり  まだ置き去りの波打つような後悔たち  また取り戻すために今を積み上げたい"