線路は続くよどこまでも
今日は市内に出る用があったので出かけた。
普通に用を済ませ、帰ったはずだった。
音楽を聞きながら、電車の窓からの風景を眺めていた。途中から見たことがない景色になり、眺めているだけで充分楽しめた。...あれ?何で私は何度も通った路線で見たことのない景色を見てるんだ?と思ったときには既に時遅し。乗り換えの駅を過ぎてしまっていた。
京都を通り越し列車は大阪へと向かうようだ。毒を食らわば皿まで、ではないが、このまま行ったらどうなるのだろう、と好奇心にかられ、次の駅でも降りないことにした。
府の境を越えた感じはまったくせず、同じような家とビルが並んでいる。十何駅か通り越したところであろうか、帰宅しているサラリーマンの姿がちらほら見え始めた。そろそろ帰ろう、と適当に降りた駅がどうやら、普通列車しか止まらない駅であったらしい。そこで数本列車を見送った。
電車通学の時も、意味もなく終点に行ったり次の駅まで行ってたりしたなぁ、とぼんやり思い返していた。
やっぱり電車はいい。一人旅だって退屈しなさそうだ。18切符の広告を思い出して、一人旅したいなぁと強く思った。