カレンダーガール

それはハッカ、これはにっき

人にやさしく

  あんまり関わったことのない人の何某かに共感したとしても、話しかける側としてはなかなか話しかけ辛いものである。

 

 

  私は昔、月一というなかなかハードなスケジュールで、名前のない編集長として新聞を発行していた。最低8000字は必要で、そこからは4000字刻み。多方面に何ヶ月か前から原稿を依頼したり、あがってこないものは自分で書いたりと忙しくも充実していた。

  そこで代々のコーナーを引き継ぎ、好きな音楽について隅のほうで毎回語っていた。時々、他に興味があること、例えばF1についても他のコーナーで書いていた。

 

 

  図書新聞なんざ、配られても読まずに捨てられるか机の中で眠ったままぐちゃぐちゃになるかが関の山である。どうにかこうにか人の目に留まるよう、心を打とうと四苦八苦していたが、まぁこんだけ熱を持って書いていても読まないだろうな、とクラスで配られた新聞を手に取っては諦めていたりもした。

 

  そんな中で、新聞読んだよ!あるいは、内容について、〇〇良かったよ!今度チェックする!と声をかけてくれる友達がいると本当に嬉しかった。F1について書いた時は、そこまでしゃべりもしない子が、お前もF1観るのか?と話しかけてくれたのもかなり驚いた。とあるほとんど無名のどうしようもないバンドについて書いた時に、一つ上の仲のいい先輩が、どうしてもこの記事書いた子と話したいらしい、と校内でもまま有名なゴスロリ仕様でバンド好きの先輩を連れて来たときもびっくりしたし、その後意気投合して楽しかった。ひっそり新聞なんか書いてる陰キャとの接点なんてほとんどないはずだが、書いていたからこそ繋がれたわけである。他にも手紙に書いてくれた子もいるし、話したかった人との貴重な接点になってくれたり、意外とみんな見てくれていた。

 

 

 

 

  なんでこんなことを思い出したかというと、昨日、そのゴスロリ仕様の先輩に思わずバンド関連のコメントをしてしまい、あっこれは誰かわからないよな...消そうかな...と思っていると、何とその先輩が私のことを覚えてくれていて、〇〇についての記事書いてた子よね?!と返してくれて感無量、だったわけだ。めちゃくちゃ嬉しかった。

 

 

 

 

  というわけで、まとまっていないけれど、私も共感することや他人のいいなと思うところは、気持ち悪くない程度に積極的に伝えていきたいなと思った。好きなこととなるといきなり語り出すところがあるのでそこには充分注意したいし、距離感はもちろん大事にする。はじめ、さりげなく話すきっかけ程度にはしていきたいな、と思う。

 

 

  今日は夕方に用があるので街中へ出る。その後多分また古本屋によって川に行くのだろう、雨じゃなければ。

 

 

"人にやさしく してもらえないんだね  僕が言ってやる  でっかい声で言ってやる  ガンバレって言ってやる  聞こえるかい?ガンバレ"